サポートアスリート西村知乃選手レースレポート( IRONMAN New Zealand 2019)

サポートアスリート西村知乃選手レースレポート( IRONMAN New Zealand 2019)

Zone3サポートアスリートの西村知乃選手からアイアンマンNZのレポートが届きました!

昨年の7月に出産をし、母となって初のレースで見事エイジ優勝!

見事アイアンマン世界戦の出場権を獲得しました!

西村知乃選手が今シーズンから使用しているウエットスーツはWOMEN'S VANQUISHになります。

以下、 西村知乃選手からのレポートです!

 

大会名:IRONMAN New Zealand 2019

開催日:2019年3月2日(土)

会 場:Taupo, New Zealand

距 離:140.6mile (S: 2.4mile/B: 112mile/R: 26.2mile)

結 果:エイジ30-34 優勝

記 録:10:03:53 (S:01:03:00, B:05:36:49, R:03:17:53)

上位選手(同エイジ女子)

2位:Helen Morgan AUS10:06:40 (S:01:06:59,B:05:33:21,R:03:19:13)
3位:Salla ViitikkoFIN 10:09:02 (S:01:03:20,B:05:33:37, R:03:24:45)

 

昨年7月に娘を出産してから7ヶ月半、復帰レースとなりました。競技復帰に向け、妊娠中・出産後と、育児とトレーニングを計画的に実施し、合わせて国立スポーツ科学センターでのサポートプログラムを受けながら、この日に向けて準備をしてきました。

今回の目標は、今年のアイアンマン世界戦の出場権を獲得すること。今年からカテゴリーが30〜34歳になり、このカテゴリーに割り振られる出場枠は、多くて2つのため、カテゴリー優勝は必須でした。

 

スイムは、非常に透明度の高いタウポ湖を1周回。水温は19度程度で、凍えるほどではありませんが、昼夜の寒暖差が激しく、スタート時間の7時にはまだ空は薄暗く、ウェットを着ていても肌寒く感じました。

フローティング形式の一斉スタートで、先頭から2列目に位置しましたが、スタートしてあっという間にバトルに巻き込まれてしまいました。しばらくしてもバトルからなかなか抜け出せず、その間に先頭集団はどんどん離れていくのがわかりました。1000mを経過しても一向に抜け出せず、周りの選手の泳ぎを見ても決して良い集団にいないことは明らかでした。
 結果として、1時間3分でスイムフィニッシュ(スイム終了時点でエイジ9位)。ウェットスーツ着用レースのいつもより6~7分も遅いタイムでした。波もあまりなく、とてもきれいな湖なだけに、うまく泳げなかったことがとても悔やまれました。

 

トランジションは400mと長く、上り坂かつ、途中階段もあるため、かなり息苦しく感じましたが、手際よく切り替えたおかげで、バイクスタート時点ではエイジ7位でスタートしていました。

 

バイクは、タウポ湖から郊外に出て、戻ってくる2周回のコースで、周回前半に少しアップダウンがあるものの、ほぼ平坦なコースでした。早めに現地入りして、1周回試走済みのため、気持ち的には余裕を持って走ることができました。

スタートして3km地点くらいで、Salla Viitikko選手に抜かされました。事前にスタートリストでチェックしていた選手だったため、見失うわけにはいかないと思い、見える範囲で追うことにしました。非常に感覚良く乗れていたこともあり、前半は、彼女と抜きつ抜かれつを繰り返しながら、かなり良いペースで乗ることができました。1周回目の後半の向かい風の上り基調に入ると、Salla Viitikko選手が前に出てこなくなったので、そのまま離してタオポに戻りました。しかし、2周回目に入るとすぐ、また彼女が抜いていきました。まだ後ろにいたことに驚きましたが、この時から左臀部が痛くなり、ついていくことができませんでした。この臀部の痛みには出産前から悩まされていて、未だ原因がわからず、走りながら緩和するのを待つほかありませんでした。

2周回目の往路は、追い風にも関わらず全くスピードに乗ることができず、さらに同じカテゴリーの選手3人に抜かされてしまいました。そのうちの1人は、Helen Morgan選手。マークしなければならない選手のひとりでした。見える位置でレースを展開したかったですが、臀部の痛みからパワーを出すことができませんでした。

しかし、折り返して向かい風になると、ペダリングが変わったのか、幸いにもやっとお尻の痛みが和らぎました。そこからは自分のペースを取り戻し、他の選手が向かい風の上りでペースダウンしているおかげで、往路で抜いていった選手に追い付くことができ、エイジ2位5時間36分でバイクを終えました。

 

ランは、タウポ湖沿岸を3周回するコースで、小刻みなアップダウンがあります。走り出しの感覚は、悪くありませんでした。スタートしてすぐの最初の折り返しで、前を行くSalla Viitikko選手と400m程度の差、後ろはこちらも400mほどでHelen Morgan選手が来ているのが確認できました。

今回は接戦になるかもしれないと思いましたが、まだまだ序盤のため、省エネで楽に走ることを心がけました。3km地点で、前との差は約1分半と教えてもらいました。徐々に前が見える距離になり、10km地点くらいで追い抜くことができました。

1周回目が終わる14km地点で後ろとの差を確認すると、Salla Viitikko選手と200m、Helen Morgan選手とはスタートした時と変わらず400mくらいで、あまり差が開いていませんでした。やはり接戦になることを再認識し2周回目へ。周回後半に少しペースダウンしてしまったところもありますが、トップスピードを飲んで再度気合を入れ、2周回目も無事1位で通過。後ろとの差を確認すると、Helen Morgan選手がSalla Viitikko選手を抜き、300mほどまで差を詰めてきていました。

一時は50秒差までつめられましたが、それまで力まず楽に走ることを心がけていたこともあり、ラスト7kmでペースアップして、最終的には2位と2分48秒の差をつけてゴールすることができました。3時間17分53秒は、アイアンマンのランラップのベストタイムでした。

 

各種目、それぞれ課題はありますが、ひとまずカテゴリー優勝することができ、目標であった今年のアイアンマン世界選手権の出場権を獲得することができました。まだ授乳中であり、育児・練習・疲労回復と、調整が大変でしたが、無事目標を達成することができてほっとしています。これも、妊娠・出産期間を通じて、皆さまからの応援があったからだと思います。多大なご支援を本当にありがとうございます。

コナでは、自己ベストのタイムでエイジ優勝できるよう頑張りますので、引き続きよろしくお願いいたします。

 

<参考1:使用機材>

  1. ウェットスーツ :Zone3 Vanquish
  2. ゴーグル :Zone3 Vapour
  3. バイク :Bridgestone Anchor RT9
  4. ホイール :ZIPP 808
  5. タイヤ               :Continental Sprinter C25
  6. コンポーネント :Shimano Dura-Ace Di2 (Rotor Crank)
  7. ヘルメット :Rudy
  8. バイクシューズ :Lake Shoes CX237
  9. ウェア               :Compressport Postual Aero Short Sleeve/Under Control Short
  10. キャップ :Compressport Trucker Cap
  11. ソックス :Compressport Pro Racing Socks V3 Run Low
  12. ランニングシューズ :On Cloudfrash

 

<参考2:補給食>

  • バイク

ボトル:PowerGel 梅味×10個、Top Speed ウルトラミネラルタブレット×2個

弁当箱:PowerBar パワーバージェル・ショッツオレンジ×1袋、Top Speed×3個

  • ラン

PowerGel Fruit マンゴパッションフルーツ×1個、PowerGel Fruit レッドフルーツパンチ×1個

Top Speed ×3個